風水は「循環」を基本としている。体内を循環する血液に不純物、不要物が多ければ流れが滞り、必要な栄養分が臓器に行き渡らなくなって健康を害してしまうのと同様に、身の回りの環境に不要なものを溜め込むと、運気の低下を招いてしまうのだ。
「心の中で、そのものが自分にとって必要なのか、必要ないかを精査すること。デスクの整理から始めて、運が良くなるアイテムや習慣を意識しましょう。これだけで人の運は驚くほど変わります。なりたい自分になれないというのであれば、環境を見直してみてください。あなたの運を停滞させている環境がそこに見つかるはずです」(李家氏)
「運というのは筋肉と同じで、鍛えれば鍛えただけ成果が得られます」と李家氏。いまこそオフィス環境を見直し、高いリターンを獲得しよう。
デスク&PC編
デスクはオフィス環境のベースであり、仕事の拠点だ。デスクの上を見ればその人がわかる、といっても過言ではない。それだけにデスク回りの整理整頓や書類やツール類の選択・配置にはじゅうぶんに気を使いたい。
書類・資料といった自分の仕事のベースとなる「動かないもの」については向かって左側に置こう。一方、情報や外部からのサインが届く「動くもの」の代表格である電話は右側に配置すべし。静と動との棲み分けが肝要だ。
絶対に避けるべきなのは、机の上にビニールシートを敷き、連絡簿のような大事なアイテムをはさんでしまうこと。「ビニールのような再生しない品は風水の基本である『循環』に反し、陰の気、悪い気をもたらすとされます。仕事で評価されにくくなりますね。ビニールやプラスチック製品の使用は基本的にはお勧めしませんが、まったく使わないというのも難しい。自分がよく触れるものや見るものについては使わないほうがいいでしょう」。
有益な人や情報、チャンスとの遭遇。この鍵を握るのがデスクトップやメールの管理だ。人とのつながりを意味する「風」の気のツールであるメールはこまめにチェックし、不必要なものは削除して細かくフォルダ分けしたい。デスクトップには自然なモチーフを取り入れ、月に1度は変更しよう。季節感を反映させればチャンスに強くなるという。