子どもが不登校・ひきこもりになる家庭にはどのような傾向があるのか。不登校の子どもを平均3週間弱で再登校に導く独自プログラムを提供するスダチ代表の小川涼太郎さんは「私たちのもとに相談にくる保護者には、過保護であったり、子どもの言いなりになりやすいとい特徴がある」という――。

※本稿は、小川涼太郎『1万人以上の不登校相談からわかった! 子どもの「学校に行きたくない」が「行きたい!」に変わる本』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

娘を学校に連れて行く働く母親
写真=iStock.com/recep-bg
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子育てには4つのタイプがある

自立した子に育てる具体的なルールについては自著『1万人以上の不登校相談からわかった! 子どもの「学校に行きたくない」が「行きたい!」に変わる本』でご紹介しています。ここでは現在の子育てスタイルについて振り返っておきましょう。現在地を確認しておくことで、取り入れたいポイントが明確になります。

「スダチ式子育てタイプ診断」は、14項目の質問に回答するだけで、「厳格タイプ」「放任タイプ」「過保護タイプ」「言いなりタイプ」のいずれの傾向があるかを調べることができます(「厳格&過保護」のように隣接する2つのタイプにまたがる場合もあります)。

ベースとなっているのはアメリカの心理学者サイモンズの理論です。サイモンズは親の養育態度を「支配か服従か」「受容か拒否か」という2軸で表し、4タイプに分類しました。心理学の分野で長年使われているこの分類を活用しつつ、主に不登校の悩みを抱える家庭1万件の相談にのってきた経験を加えて独自に作成したのがスダチ式子育てタイプ診断です。