予期せぬ訪問は患者の貴重な時間を奪ってしまう

突然相手のいる場所を訪問してはいけない

僕は幸運にも、とても大切にしている人たちがたくさんいる。けれども、人は死期を迎えているとわかったとき、物事にシビアに優先順位をつけ、健康状態や面倒な治療が許す限り、残された時間をどう使うかを考えなければならなくなる。

そんなとき、予期せぬ訪問(あるいは、ごく手短な知らせがあるだけで、実際には突然現れるのと同じような訪問)をされると、死にゆく者とその身内にとって、大きな迷惑になりかねない。

しかも、その相手が感慨に耽ったり(「あなたには、以前から伝えたいことがあったんだ……」)、病気の話題を避けるために世間話に終始したり(死を間近に控えている者にとって、誰かの子どものテストの結果や、最近行ったばかりのモロッコ旅行の話を聞かされるのは、簡単なことではない)するのに長々と付き合わなければならない場合もある。