ローカライズの前に、島のインフラとして

休日に、糸数さんからポケベルで呼び出された何度目かのスカウトの席で、「やりたいようにやらせてもらえるなら」と応じた平良さん。強力な同志を得た沖縄ファミマは、その後、地元の製パン企業「第一パン」と合弁で専用のパン工場を設立、問屋を集約して共同配送のセンターをつくり、物流改革にも乗り出した。

平良さんが常に意識していたのは、「コンビニは島に必要なインフラを整える手段だ」ということだ。「今ある設備の範囲でできることをやるのではなく、目標を定めて必要な設備を整えていく。今までのやり方をいったん壊して仕組みを作り変えていく。ローカライズは、そのインフラの上で初めて生きるものだと思っています」(平良さん)

物流や製造工場のインフラ構築を意識した店舗展開は、コンビニ業界にとっては最もハードルの高い、宮古・石垣・伊江島・久米島の離島4島への出店に挑んだ沖縄ファミマの覚悟にも、はっきりと表れている。