「沖縄の生活がわかる」商品設計がヒットの法則
現在、沖縄ファミマに並ぶ弁当や惣菜など中食の50%以上を、独自に開発した商品が占める。変わりダネの一つに、紙コップ式の「泡盛コーヒー」がある。2010年の発売以来100万本超を販売するミリオンセラー商品になった。泡盛をブラックコーヒーで割って飲む県民スタイルから着想を得て開発したものなのだが、実はそのスタイルも「二次会のスナックの席でよく飲まれている」(同社広報)というディープなもの。商品のユニークさが観光客にうけ、沖縄でしか買えない手土産需要を掘り起こした。
さらに、2019年からは惣菜店「上間沖縄天ぷら店」と組み、分厚い衣で知られる「沖縄風天ぷら」を売り出し、累計約1500万本を販売。22年からは、「富士家ぜんざい」という、これまた地元民には馴染みの深い飲食店とコラボしたかき氷商品を定番化し、約169万個を販売した。改良を重ねている「沖縄そば」は提携工場で製麺から手掛ける。もはやコンビニ弁当の域を超え、専門店に引けを取らない味とボリュームで、外食需要の一角までも取り込み始めている。
「東京のにおい」に沖縄県民は見向きもしなかった
沖縄ファミリーマートは会社の構造と成り立ちに特徴がある。1987年、沖縄の流通大手リウボウグループが51%を出資し、ファミリーマートのエリアフランチャイズとして設立された。創業77年のリウボウはホールディングス傘下にデパートとスーパーを含め、1社で流通3業態を経営する総売上高1138億円、県内3位の非上場のローカル企業だ。
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