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アディダスでも、ナイキでもない…昭和のサッカー少年が愛した「国産スパイク」を覚えているか
安田のかつての製品カタログ。
往年の安田の製品カタログ。安田はサッカーシューズだけでなく、野球のスパイクやラグビーシューズ、アメリカンフットボールシューズも手掛けていた時代がある。
80年代の安田の稼ぎ頭、「クリエイターYX6」(値段は後の価格改定後のもの)。このシューズがヤスダの代名詞的なモデルだったことから、1988年に新会社として再出発する際、「クリエイター」の一部を採って社名が「クリックスヤスダ」となった。
今でこそ各メーカーともカラフルになっているが、1990年代半ばごろまでサッカーシューズのアッパー(甲皮)といえば黒ベースと決まっていた。そんな中、ヤスダは1980年代からカラースパイクを積極的に展開していた。
ドゥンガ使用モデルとなった「ガウチョ」シリーズ。足型、素材、縫製など様々なポイントについて、彼自身がクリックスのスタッフ相手にとことんまで意見交換した末に完成した。「ガウチョ」(南米のカウボーイ)の名付け親もドゥンガ。当時のクリックスの稼ぎ頭となった。
全国高校サッカー選手権決勝・市立船橋(千葉)-国見(長崎)の後半20分、決勝点を挙げガッツポーズをして喜ぶMF小川佳純(左)ら市立船橋イレブン(2003年1月13日、東京・国立競技場)。小川選手の足元に注目。クリックス着用選手が大きな注目を集めた最後の光景である。
小川選手(後に明大-名古屋-鳥栖-新潟。現在、JFLティアモ枚方監督)が履いていたのは、「ブラジリアン・スーパー」の市船カラー(青×白)モデル。彼は足幅が広く土踏まずが低めであるため、自分の足型に最も合うクリックスのシューズを中学時代から愛用していた。
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