全員の測定が終わったところで、女性の平均耐久時間は100.4秒、男性の平均は84.3秒だった。「女は男より痛みに強い」という定説は、これで裏付けられたのか。

ここで「出産の痛み」という冒頭のキーワードが浮上してくる。自然分娩を経験した女性の平均耐久時間は、男性平均の1.5倍にあたる124秒。だが、出産経験のない女性の平均は73.8秒と、男性平均より短かった。

このデータは、痛みに強いのは女性一般ではなく、もっぱら「母」であるという可能性を示唆している。「もう3分たったの?」と、涼しい顔で実験に耐えた女性被験者は言う。「麻酔なしで3人の子を産んだわ。10段階でいえば10の痛さね」。恐れ入りました。

ちなみに、番組スタッフによる別の実験では、放送できないような下品な罵声を口にしながらだと、耐久時間が約3割も延びた。強き母に対抗するには、この手しかない?

(ディスカバリーチャンネル=写真提供)
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