自己肯定感が低く、経済的不満があるX男性

X利用未婚男性で、インスタを上回っている項目は少ない。特に恋愛関係や対人関係において低く、Xには「一人でいることが好き」という人が多いようです。そのあたりは「他者の目は気にしない」ところにも表れていますが、にもかかわらず「人から嫌われたくない」という矛盾性も内包しています。

また、インスタユーザーと比べて「自己肯定感」が低く、「容姿」や「知性」などへの自信がない。何より、仕事の充実度や出世意欲が低く、それと関連して経済的満足度も低いという面が未婚に影響しているかもしれません。

対して、未婚女性は、男性よりも恋愛意欲や仕事意欲が旺盛で、自己肯定感も高く、むしろインスタユーザーを上回る項目のほうが多いという男性とは真逆の傾向です。

X利用男女では、「感情より理屈」「数字やデータを使う」という部分が共通ですが、これはいかにもXユーザーに「あるある」な特徴かもしれません。

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似た者同士で「奢り奢られ論争」が起きるのはなぜ?

また、同じ男女共通なものとして恋愛・結婚周りの項目では「デートは男が払う」に否定的で、「結婚は金より愛」ではなく、「信じられるもの・お金」といった部分ですが、だとすればなぜX上で「奢り奢られ論争」がたびたび出てくるのか不思議です。どっちも割り勘派が多数で結婚にはお金が大事という価値観が一緒なのであれば、本来気が合いそうなものですが、これの答えは男女の「経済的満足度」の違いにあるのでしょう。

X利用の男女の「経済的満足度」は完全に男<女となっており、ここにこそX利用の男女の未婚率が高い理由があります。実際、未婚率が高いのは低年収男性と高年収女性という傾向が事実としてあります。

そもそも「経済的満足度」が高い女性というのは、ベースの経済基準が高く、だからこそ、結婚相手に求める経済的条件もより厳しくなりがちです。自分より稼いでいない男性と結婚する意味を感じないからです。とはいえ、現実にそれを満たす条件の未婚男性は絶対数が少なく、仮にいたとしてもすでに先約がいる状態です。結局、婚活をしたとしても「(ロクな)相手がいない」とX上で愚痴ることになるのでしょう。