「タウリン」を含むエビと合わせて疲労回復

その他、しょうがのジンゲロール(加熱するとショウガオールに変化)、にんにくのスコルジニン、にらの硫化アリルにも血流改善作用があり、肩こり解消の助けとなります。かぼちゃ、モロヘイヤ、パプリカにこれらの食材を組み合わせることで、より効果的な肩こり解消食に。

同じ姿勢が続くと血流が滞って肩がこりやすいので、1時間に一度は肩まわりを動かす、温めるなどを習慣づけ、また、どうしてもつらいときには施術院の手も借りながら、血流改善に役立つ野菜を意識的にとって日ごろからケアしていきましょう。

肩こり解消! おいしくて体にいい野菜料理

かぼちゃのモロヘイヤあんかけ
とろとろのモロヘイヤと出汁を合わせて、蒸したかぼちゃにかけた一品。モロヘイヤのあんに豚肉など脂質を含む食材を加えると、脂溶性のビタミンEの吸収が上がり、より血流改善に効果的なおかずになります。

パプリカとえびのガーリック炒め
パプリカのビタミンE×にんにくのスコルジニンでダブルの血流改善効果が期待できる一品。さらにえびに含まれる「タウリン」という成分には筋肉疲労の解消をサポートする作用があるため、より効果的な肩こり対策食です。

ストレス軽減にはカルシウムとビタミンC

症状:ストレス

仕事や人間関係などでストレスを感じることは日々あるはず。野菜ひとつですべて解消とはいきませんが、ストレス軽減に役立つ栄養素は確かにあります。それを含む野菜を食生活に取り入れて、ストレス社会を生き抜くサポート役になってもらいましょう。

しん(野菜を育むプロ)、東京慈恵会医科大学附属病院栄養部(監修)『農家が教えたい 世界一使える野菜の教科書 おいしくて体にいい選び方&食べ方』(KADOKAWA)

小松菜、チンゲンサイ、カリフラワー
ストレス軽減のキー栄養素は「カルシウム」と「ビタミンC」

イライラや不安感といったストレス症状に効果的とされる成分は、主に2つ。まず1つめ、もっとも効果が期待できるのは小松菜とチンゲン菜に多く含まれるカルシウムです。

カルシウムは脳の神経伝達物質の放出を助け、神経細胞同士のやり取りを円滑にする作用があります。それが神経の興奮を抑えることにつながり、結果としてイライラなどの感情が収まりやすくなるのです。

また、ストレス要因を感知すると「コルチゾール」というホルモン分泌され、心身の緊張を高めることでストレスに対抗してくれるのですが、過剰分泌されると、むしろストレス症状が続いてしまいます。ここでもカルシウムの出番。コルチゾールの分泌量や働きを調整し、ストレス症状が適度に収まるよう働いてくれます。

写真=iStock.com/aprilphoto
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