強盗犯は住民が寝静まった夜を狙う
「一方で、強盗は午前0〜2時の時間帯に行われるケースが多くなっています。その次に午前2〜4時の深夜から早朝にかけて犯行が行われるケースが多いため、就寝時でも身の安全を守れるような対策が必要です。
このように、空き巣と強盗犯はそれぞれ狙う時間帯が異なるため、防犯対策を講じる際はどの時間帯でも身の安全や資産を守れるような対策を講じる必要があります」
最後に、侵入者と対峙せざるを得ない状況になった時のための防犯グッズについて、松丸さんはこう説明する。
「家の中で空き巣と対峙した場合(特に1対1のような場合)、身近にあって即席の武器として使うことができる物を挙げます。ただし、武器として物を使用する前に、まずは自分の身の安全を最優先し、可能ならば逃げることです。積極的な攻撃を推奨するものではありません」
玄関に置いてある傘が「武器」になる
・取っ手の長い懐中電灯
強い光を相手の顔に向けることで一時的に目をくらませたり、打撃用の武器としても使える。
・ゴルフクラブやバット
長さがあり、相手に距離を保ちながら打撃を与えられる。
・傘
特に長い傘は、距離を取って相手を突いたり、打撃を加えたりできる。
・椅子
距離を取りつつ相手を押し返したり、足を狙うことで動きを封じることができる。
・フライパン
重さがあるため、強力な打撃を与えることができる。
・鍋の蓋
防御用の盾として使い、相手の攻撃を防ぐのにも使用できる。
・カバンやバッグ
ある程度の大きさと重さがあれば、相手を叩くのに有効で防御にも使える。
・ベルト
バックル部分で打撃を与えたり、相手を絡め取って動きを制限できる。
・雑誌や本
丸めて即席の棍棒にすることができ、意外と強い打撃を与えることが可能。
「ただし、武器を使う際は相手を攻撃することを目的とせず、自分や家族の安全を確保するために、一時的に時間を稼いで逃げることを念頭に置きます」
凶悪化する強盗の被害者にならないためにも、今すぐに実行に移してもらいたい。