前頭葉の老化を食い止める、たった1つの習慣
では、前頭葉はどうすれば活性化できるのでしょうか?
どうすれば、「前頭葉バカ」を食い止めることができるのでしょうか?
ズバリ言いましょう。
それは、「これまでに経験したことがない新しい体験をすること」です。
先ほども述べたように、前頭葉の主な役割は、「感情」や「意欲」のコントロールです。
つまり、「感情」が揺さぶられ、「意欲」が湧き起こるような新しい体験をすれば、前頭葉も活性化されるというわけです。また、前頭葉は想定外のことに対応する脳だと考えられています。
訪れたことのない場所に行って、人生でこれまで見たこともなかったすばらしい景色を眺める。
あまり縁のなかった演奏会に足を運んでみて、これまで聴いたことがなかった音楽に触れてみる。
馴染みの友達ではなく、新しく初めて知り合った人と、いつもは行かないようなしゃれたレストランに行ってみる。
私たちはこうした「未知の世界」に触れたときに、「いったいこれは何なのか」と、好奇心を揺さぶられ、前頭葉が働きます。
湧き立つ好奇心は、意欲ややる気に火をつけて、さらなる未知の世界へと足を運ばせます。
こうして前頭葉が活性化してくると、ますます新たな経験への興味が湧き起こるようになります。
老化を防止するための何よりの筋トレ
50代にもなると、「今さら新しいことなんて億劫だなあ……」と腰が重くなりがちです。
しかし「新しいこと」を敬遠することが、あなたの前頭葉を劣化させ、老化が早まることにつながるのです。
筋肉と同じで、脳も使わない部分は衰えていきます。腹筋運動をすれば、お腹まわりの筋肉が発達します。スクワットをすれば、太ももの前方にある大腿四頭筋や、お尻の筋肉である大臀筋が鍛え上げられます。
「前頭葉」を鍛えるのも、筋トレと同じことです。
これまで経験したことのないことをすることが、老化を防止するための何よりの筋トレとなるのです。