確実に記憶に残るノート術

私はその本を読んで、「ああそうか、みんなはこうやってきれいにノートを取っているんだ」と初めて気づいたのです。以来、その本を活用して、メモした重要箇所に線を引いたり、覚えようと思ったところに小見出しをつけたりして、整理しながらノートを使うようにしました。

竹内薫『東大卒エリートの広く深い学び方』(かんき出版)

もう少し付け加えると、授業中は単にノートを取るだけではなく、あらかじめ少しスペースを空けておいてあとからそこに資料を貼ったり、重要なポイントを書き込んだりと、見た目でもわかりやすいノートの取り方をするようにしました。

こうしたノートの取り方は予習や復習をするときにも役立ちます。あらかじめノートを見やすく整理しておくと、授業のときはその日に教わる内容を事前に予習しているので理解が深まります。

さらに復習で見返すと、確実に記憶に残るようになりました。授業でいきなり先生が新しい内容を教え始めたとしても、「あれ、そういえばこの内容はノートを整理するときに教科書に書いてあったな」とか、「トレーニングペーパーのあそこにあったな」という感じで、記憶を呼び起こしながら関連づけをして授業を受けられるようになりました。

復習をするときは、あらかじめ用意したノートの余白部分に授業で習った重要なポイントを記入しておき、テスト前も余裕を持って勉強できる習慣が身につきました。

自分に合う勉強法を見つけられた私は、2度のビリを体験したにもかかわらず、当時、難関校として知られていた筑波大学附属高校と開成高校に合格することができたのです。

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