背中が固まると、腹、尻、太ももがたるんで見える…
ところが前に引っ張られてしまうと、筋肉はつぶれて広がります。お尻は大きく、たるんで見えてしまいます。太ももも、筋肉が前の方に集まってしまうことで、太くなってしまうのです。
このように、背中が固くなることで体型が崩れて見えてしまうのです。だからこそ、背中をゆるめて筋肉の張りをとることができれば、それだけでスリムに見せることは可能になるのです。
背中がゆるんで骨が正しいポジションに戻ると、見た目がガラリと変わります。特別な食事制限をしなくても、ハードなトレーニングをしなくても、背中をゆるめるだけで人はやせることができます。
ここで言う「やせる」というのは、単純に「体重が減る」ということではありません。洋服がサイズダウンする、お腹が引っ込む、スタイルが良くなるなど、「見た目が変わる」ことを指します。
重心を上げるだけでいい
もし、「体重が増えていないのにお腹が出てきた」「二の腕がたるんできた」などの悩みを抱えていたら、体の重心をチェックしてみてください。ほとんどの人は、筋肉が固くなると同時に、体の重心が下がっているからです。
人はただでさえ重力の影響を受け、常に上から押されています。さらに背中の筋肉が固くなると、縮まったまま伸ばせなくなるので、重力に負けて体の重心は下がっていきます。
重心が下がると、肋骨と骨盤の間のすきまが狭くなります。行き場を失ったお腹のお肉は前に出るしかなくなり、内臓も押しつぶされて前に出ます。だから体重が増えたわけではないのに、お腹がぽっこり出てしまうのです。
逆に、重心を上げて肋骨と骨盤の間を広げると、体重を減らさなくても、自然に腹筋が使えて骨盤が立ちやすくなり、お腹はへこみます。
「重心を上げる」と言っても、がんばって上に引っ張り上げる必要はありません。やはり、背中の筋肉をゆるめて、骨や内臓を本来のポジションに戻すように意識を向けることが大切なのです。老化や肥満のせいだとあきらめないでください。ただ正しい位置に戻るだけで、二の腕や太ももは細くなり、お尻は小さくなります。