腕を小さくグルグル回すだけで広背筋はゆるむ
それでは、さっそく背中をゆるめていきましょう。
デスク作業やスマホ操作などの合間に、10秒だけ、背中をゆるめることを考えてください。この10秒が、とても効果的なのです。固くなった背中をゆるめるには、激しく大きな動作ではなく、小刻みで小さな動作が必要です。
筋肉は、「ゆらす」、「細かく動かす」、「緊張させて解放させる」などの動作でゆるめることができます。例えば、イスに座ったとき、フニャ~ッと背中を丸めます。これだけでも「緊張させて解放させる」という動作になります。
長時間同じ姿勢でいたり、動かさない状態が続いたりすると筋肉は固くなります。だからこそ、日常のすきまに、10秒だけゆるめることを習慣にしていただきたいと思います。
広背筋をゆるめる「腕グルグルほぐし」です。腕をだらんと下ろした状態で回すだけです(図表2)。デスクワークの合間に10秒行うだけで、背中の大きな筋肉の緊張を取ることができます。
【1】右腕を曲げて、手のひらを上にする。
【2】そのままの状態で腕をまっすぐに下ろし、肩を上げて落とす。何度か肩を上げて落とす。
【3】手のひらを少しだけ後ろにずらす。
【4】外回しに小さくグルグルと円を3回描く。
左腕も同じように行います。力を抜いて、肩から腕がぶら~んとぶら下がったような状態で行うと良いでしょう。背中がふわっとゆるむ感覚を得ることができます。慣れてきたら両腕を同時に行っても大丈夫です。