洋服のサイズダウンもできる
私のウォーキングスタジオの生徒さんでも、3カ月でパンツがワンサイズダウンした方がたくさんいます。
例えば53歳の女性M・Yさん。お腹がぽっこりで、下半身にコンプレックスを抱えていらっしゃいました。ダイエットや運動をするのではなく、すきま時間に背中をゆるめるケアを取り入れてもらいました。すると、まず息がたくさん吸えるようになったと驚いていました(背中の筋肉がゆるむと、自然と深い呼吸ができるようになります)。
そして、重心が自然に上がってバストアップしたほか、ずっと悩んでいたぽっこりお腹が解消し、外側に広がっていた太ももやお尻もスッキリしたのです。スーツが2サイズダウンしたそうです。
繰り返しますが、背中が固くなると、上半身も下半身も筋肉が内側に巻き込まれて、「前に前に」引っ張られるようになり、筋肉が前に広がって全身が太って見えてしまいます。ダイエットに励む前に、このことを忘れないで頂きたいと思います。背中をゆるめることがスリムに見える近道なのです。
背中がゆるむと、骨が正しい場所に戻ってくれる
ウォーキングスタジオを主宰し、これまで6000人以上の生徒さんに直接指導してきた中で、「体の緊張をほぐして、背中の筋肉をゆるめること」の大切さを実感しました。背中がゆるむと、骨は本来の正しいポジションに戻ってくれます。
すると、それまで動かせていなかった筋肉が動かせるようになります。自然と呼吸は深く安定し、血液やリンパの流れも改善し、さらに背中がゆるんでいくという良いスパイラルが生まれます。
私自身も、かつてはさまざまなハードな運動やトレーニングを取り入れても、ぽっこりお腹だけはなかなか改善せず、悩んでいました。でも、自分の背中の筋肉を動かし、ゆるめることに意識を向けていったら、あんなに悩んでいたお腹も、すぐにスッキリとしたのです。大きな手ごたえを得ることができました。