「ちょっとおもしろい話があって」は要注意

こうした「ネタバレ」の手法はさまざまな場面で役に立ちます。

笑い話として聞けばいいのか、ドキドキしてほしいのかなど、話し手が期待しているリアクションがわかると、聞くほうとしては気がラクです。

気持ちにゆとりができる分、話が多少すべったとしても、温かく見守ることもできるのです。

五百田達成『感じのいい人、悪い人 人間関係がうまくいく「話す技術」』(プレジデント社)

逆に、ぜひとも避けたいのが「ちょっとおもしろい話があって」「この間、爆笑したエピソードなんですけど」という切り出し方です。

自分でわざわざ「おもしろい」「爆笑した」などとハードルを上げるのは禁物。

どんな話も「さぞかしおもしろい話だろう」と思いながら聞くと、「たいしておもしろくない」という結論になりやすいのです。

トークの難易度をうっかり上げてしまう要注意フレーズとして、頭の片隅に置いておきましょう。

関連記事
【第1回】「エアコンの調子が悪くて大変」にはどう返すべきか…なぜか妻を怒らせてしまう夫が勘違いしていること
部下から好かれているわけでもないのに、必ず頼みを聞いてもらえる上司が連発する"魔法の3文字"
「もう一度おっしゃっていただけますか」ではダメ…相手の声が聞き取れなかった時に使うべき正しい日本語
後輩からランチに誘ってもらえない…そんな中高年が無意識にしている「ウザ会話」7つのパターン
仕事ができる人は知っている…「よろしくお願いします」より効果的なメールの締めのフレーズ