アメリカのバンガード社という証券会社が提供している「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(通称:VTI)」というETF(上場投資信託)に投資をしていて、これは「CRSPUSトータル・マーケット・インデックス」という株価指数に連動している。

ちなみにCRSPは、Center for Research in Security Prices(シカゴ大学証券価格調査センター)の略で、全米株式市場の大型株から小型株まで約4000銘柄を時価総額で加重平均(規模が大きい会社ほど比重を高くする)した指数のこと。ニュースでよく聞く「ニューヨーク・ダウ(ダウ平均株価)」とかと同じものだね。

このVTIはアメリカの約3800以上の企業に広く分散投資をしていて、ちなみに構成銘柄の中で組入比率が高い銘柄はアップル、その次はマイクロソフト、そしてGoogleなどを運営するアルファベット社になっている。

アメリカの市場に上場している株式の99%以上をカバーしているので、ここに投資をするということは、アメリカの市場のほぼ全体に分散投資をしているのと同じことなんだ。

私たちの身の回りにあるアメリカ企業の商品の数々

僕がどうしてそこまで自信を持ってアメリカの株を選んでいるのだろうと疑問に思う人もいるだろう。

そんな人は自分の身の回りを眺めて欲しい。

君のパソコンはマイクロソフトの製品で、手にしている携帯はアップルのiPhone、その携帯を使ってGoogleで検索をして、Facebookが買収したInstagramをいつも見ていない?

写真=iStock.com/scyther5
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君たちが日常的に使っているものはアメリカの大きな企業のものばかりなんだ。単純な話だけれど、これだけでも、アメリカの企業の強さを感じてもらえるんじゃないかな?

それにアメリカはトランプ政権時に法人に対する大幅な減税が行われたこともあって、企業が随分優遇されたんだよね(現在、バイデン大統領は法人税増税案を提案)。そういった企業が成長できるバックグラウンドがあることも将来性を感じさせる要因のひとつ。

なぜアメリカの企業の経営者の給与は破格なのか

あと、アメリカのトップ企業の経営者たちは自社の株価を上げることをとても重要視している。これは僕がアメリカの株を推す重要なポイント。

よくニュースでアメリカの大企業のCEO(最高経営責任者)の報酬額を聞いて驚くことがない? アップルのCEOのティム・クックは2020年の報酬が約290億だって! ちなみにテスラのイーロン・マスクは約7226億だって‼

「アメリカって偉くなればお金がたくさんもらえるんだ〜」っていうのは決して間違っていなくて、アメリカのCEOの報酬は株価と連動していることが多い。

時価総額が大きな企業は、経営を任せるために高額の報酬を優秀なCEOに払って彼らを雇い、期待通りに株価が上がったらそれに準じてCEOの報酬もさらに高くなる。株価の上昇が彼らの収入にも比例するんだよね。

つまり株価上昇に貢献できるビジネスマンが企業のトップにいるのが、アメリカの企業なんだ。それに経営者自身も大株主だからこそ、株価を上げるのに必死になる。そう考えればアメリカの企業の株は今後もずっと上がっていくと思えないだろうか?