「A4用紙28枚に怪文書のような圧を感じました」
最初、28枚ものA4用紙が並んでいるニュース映像を見たとき、怪文書のような圧を感じました。
しかし後日、眞子さまが「今回発表された文書を読まれていろいろな経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」というコメントも発表され、実際は、眞子さまの思いも込められた愛の共同作業だったのかもしれません。怪文書とか言って失礼いたしました。
「小室文書」のインパクトが強すぎて、3月下旬に秋篠宮家の長男悠仁さまが「第12回北九州市子どもノンフィクション文学賞」に小笠原諸島を旅した紀行文を出して「佳作」に選ばれたニュースや、「歌会始」で、眞子さまが朱に色づく烏瓜(カラスウリ・朱色の果実と、夜間だけ開く花で知られる)に思いを託された雅な歌のニュースは、かき消されてしまいました。それが皇室的には大丈夫だったのか少し気になりました。
一方、全然大丈夫じゃないと思われるのが、小室さんの母・佳代さんの元婚約者Xさんです。400万円を小室母子に貸したと主張するX氏に対して、それはもらったものと主張する母子との金銭トラブル。これが要因で、X氏は数年前、ローンの返済に行き詰まって愛車と自宅マンションを売却したとも言われています。
弱り目にたたり目で、今回、28ページにもわたる小室文書の公開でさらに窮地に追い込まれています。小室さんによって、X氏が小室さん側に「(400万円を)返してもらうつもりはなかった」と証言した婚約解消時の言葉が何十回も繰り返し引用されているからです。
X氏は、「週刊女性」(2019年2月12日号)では、「まだ20歳前後の圭くんを傷つけたくなくて、金銭が(婚約破棄の)理由だとは言えなかった」と述懐しています。
そのような思いがあったから、別れの時にお金を返してほしいと言わなかったのかもしれない、と推察できますが、結果的には小室さんのほうが何枚も上手だったのかもしれません。「返してもらうつもりはなかった」というX氏の言葉を、小室さんはすかさず録音していました。さすが弁護士の卵、交渉ごとにも慣れている感じがします。
同じ週刊女性の記事でX氏は「お金を返してもらえるなら、例えば“和解金”という名目などでも納得して、この件は打ち止めでかまいません」と、語っています。
「小室文書」では小室さんは「本当の意味での解決にならなければ、解決金をお渡ししても借金だったことにされる可能性は否定できないままで本末転倒になる」と、自説を展開していました。
「切実に名誉の問題」だったはずが…解決金支払いの方向
だから、X氏にお金を返済しないという理屈でしたが、小室さんの代理人弁護士は4月12日、メディアの取材に応じて、一転、小室さんの母・佳代さんと元婚約者男性との金銭トラブルをめぐり、小室さんが「解決金」を渡すことを検討していると明かしました。結局、「小室文書」を出して世間の反応を見てから、「解決金」を支払うことに決めたようです。
お金を返す行為だと借金だと認めてしまうことになると書いていたので、「解決金」ならプライドは保てるのでしょうか。「切実に名誉の問題」と書いている通り、文書の端々にはプライドの高さが垣間みられました。