預金封鎖とは、銀行に預けた預金の引き出しに制限がかかる、あるいはまったく引き出せなくなることです。2015年には、経済危機に陥ったギリシャでこの引き出し制限が行われました。
「渋沢栄一新1万円札」がもたらす最悪のシナリオ
新券発行とは、新しい紙幣を発行して、旧紙幣を使えなくすることです。新しい紙幣をもらうためには、旧紙幣を銀行に預けなければなりません。
タンス預金もあぶり出されるわけです。すべてのお金を銀行に預金させ、預金封鎖をしている間に準備をして新券を発行するのです。「旧福沢諭吉1万円札100枚を新アベ1万円札1枚に替える」といった、暴力的な資金吸収策が行われる可能性があるということです。
その可能性を考えると、2024年から使用されるという渋沢栄一新1万円札の印刷が、なんとも気味が悪くなってきます。
これはまさに、戦後のハイパーインフレ鎮静化のために、かつての日本で行われたことです。これまでの紙幣を新紙幣に切り替え、旧紙幣は使えなくなると発表。切り替えるためには旧紙幣を預金することが求められたのですが、一度預金すると、引き出せる額を1カ月300円に制限されてしまいました。こうして、多くの国民が資産を失ったのです。