特殊部隊の存在意義は、なんでもできる能力を保有し、敵にすれば何をしてくるか予想がつかないと想像させる余地があってこそなのだ。

特殊部隊が「できること」「できないこと」

伊藤 祐靖『邦人奪還:自衛隊特殊部隊が動くとき』(新潮社)

この前提を踏まえると、守秘義務で具体的には書けないこともあり、今回はあくまでフィクションのシナリオに沿って特殊部隊ができることの一端をシミュレートしてみた。現場の隊員は、日々何を考え、何のために訓練を積み、何を願い、何を諦めて出撃していくのか、これは自衛隊の法的立場、憲法論議とは別次元の話だ。それが、ドキュメント・ノベル『邦人奪還:自衛隊特殊部隊が動くとき』という一冊だ。

冒頭では、海上自衛隊特殊部隊が尖閣諸島魚釣島に隠密上陸するシーンから、はじめている。特殊部隊であれば、任務達成上必要があるのならなんでもできるよう、準備はしているはずだ。その「できること」の一例を実感し、今後の議論のきっかけにしていただきたい。

関連記事
自衛隊幹部が異様な低学歴集団である理由
上海で「かぐや姫」に溺れた海自1等海曹の末路
男の性癖のため肉体を改造する売春婦の姿
「批判は差別なのか…」中国習近平に侵略されたオーストラリアから日本への警告
ローマ教皇が「ゾンビの国・日本」に送った言葉