小6でパソコン自作、サーバー運用もしていた
——今はどんな仕事をしていますか。
AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)事業本部でクラウドエンジニアをしています。お客さんのビジネスにおける、サーバー面での課題解決が主な仕事です。例えば瞬発的に大量のアクセスが来るサイトで、突然トラフィックが増えたときにサーバーのリソースを使い切って、サイトが落ちてしまうという課題を抱えていたとします。サーバーを増やしても、平常時は1台しか使わないのだから、増やすお金がもったいない。管理も大変。そういうときに、AWSを使った課題解決を提案し、構築する仕事をしています。
——なぜ就職を選んだのですか。
小学校2年生の時に、家のパソコンでインターネットを使い始めました。自分で検索しながら学び、6年生のときには自由研究で自作パソコンを作り、サーバー運用を始めました。中学の時点で、情報系の大学1年生くらいのレベルに達していたと思います。だから、高校や大学に行く以外の選択肢もあるのではないかと思いました。
中学生の頃から個人でプログラミングをしていて、お金も稼いでいました。卒業後も半年間は個人で活動していて、それから1社目となる会社にクラウドエンジニアとして入りました。就職を選んだのは、もう一歩踏み込んで仕事をしたいと思ったからです。クラスメソッドは2社目になります。
——高校に進学し、大学でより高度な勉強をしたいとは思わなかったのでしょうか。
大学と現場にはギャップがあるんです。勉強を頑張って大学に入って、そこで「やらされる」感じで学ぶよりは、現場で勉強したほうがいいと思いました。家族も、中学時代から個人で活動していることを知っていたので、大きく反対されることはありませんでした。
年齢に関係なく「実力」で採用された
——クラスメソッドにはどんなきっかけで入社したのですか。
1社目で担当していたAWSについて調べている時に、クラスメソッドのエンジニアが書いているブログを見つけて知り、応募しました。
二次面接にあたる試験では、40人くらいが参加するオンラインミーティングの中に入って実際の仕事と似たようなAWS環境の構築をして、レビューをもらいます。他に中卒で入社している人はいないので年齢には驚かれましたが、技術が好きであることと技術力を見て採用してくれました。
一緒に働いている人には30代や40代の人が多いので、「うちの子供と同じ年齢の子が働いているぞ」と言われます(笑)。
——社外のお客さんに驚かれることはありませんか。
社外には、年齢はあまり気づかれていないと思います。テレビ会議に出ても、普通に進んでいきますね。