なぜ「待合室」で医師と病院の「格」がわかるのか

【2:とりあえず受診してみよう】

気になる病院が見つかったら、とりあえず受診してみよう。前述したグーグルマップを確認しつつ、混雑する時間帯を避けるといい。問診の時間をしっかりとってもらえる可能性が高い。

患者は病状メモ・薬情報の提出をすれば時間節約
※写真はイメージです(写真=iStock.com/gyro)

「口下手な人」「医者の前に出ると緊張する人」は、あらかじめ紙に伝えたいことを書き出しておこう。病気の経過や今までかかった病気、質問したいことなどを、一枚にまとめて受付でわたすといい。

また、使用している医薬品があれば、「お薬手帳」を持参して、名称や量を把握できるようにしておく。手帳が見当たらなければ、服用後の薬品シートを持参するだけでもよい。

待合室で医師の「格」がわかる

待合室に着いたら、壁面をチェックしてみよう。院長や担当医師の専門医資格証や医学博士号が飾られていることが多い。英語で書かれた認定証のようなものがずらり飾られていることもあるが、「講習会に参加した」というだけで得られるものもあり、あまり参考にはならない。なお医師免許は登録番号を悪用されるケースもあるので、近年では飾らない傾向にある。

時計・ホワイトボード・鏡などの備品もチェックしてみよう。「贈 ○○医科大学小児科教室一同」などと片隅に書いてあれば、「院長と○○医大の間にコネクションがある」という証しである。

自費メニューを勧めるクリニックは要注意

待合室に、院長が開発にかかわった健康食品やサプリメントなどが陳列されていることもある。パンフレットを渡される程度ならばまだしも、高額な自費診療のメニューを「最新の研究成果」「欧米で高い評価」「あなたにピッタリ」と勧めてきた場合には、さっさと逃げたほうがいい。

【3:「この病院・医者は、違うな」と思ったら】

受診の結果、「この先生、何か違うなぁ」と思ったら、患者には医者を変える権利がある。

同じ病院で、受診の曜日を変える

複数の医師が診察している場合、まずは違う医師を試すことをお勧めする。その病院で受けた検査データなどが、そのまま使えるからである。「仕事のシフトが変わった」などと言って、曜日を変えてみるのがよいだろう。