HINT:悪魔の囁きに負けそうなとき、
思わず走りたくなる本を読もう

練習の間隔が空くと、つい走らなくなってしまう。そんなときは、やる気にさせてくれる本を読んでイメージトレーニングしよう。最近はランニングを題材にした小説やエッセーが豊富だ。

◎走ることについて語るときに僕の語ること

著者がある日ぴたりと煙草をやめて走り出した理由や、走っているときに聞いている音楽、練習方法などを知ることができ、ついマネしたくなる。(村上春樹/文藝春秋/1500円)

◎ラン

マラソンを題材にしたファンタジー小説。著者自身ビギナーということもあり、初心者が経験する苦労や走る快感への驚きなどに共感してしまう。(森 絵都/理論社/1785円)

◎冬の喝采

早稲田大学競走部出身の経済小説家の自伝的小説。同期には瀬古利彦も在籍していた。箱根駅伝へ向けての過酷な練習の日々とランナーの内面を描く。(黒木 亮/講談社/2100円)

◎遙かなるセントラルパーク(上・下)

大恐慌時代、実際に行われていたLA~NY5000km横断レースが舞台の冒険小説。著者はイギリス・ナショナルチームのコーチ経験も。(トム・マクナブ/文春文庫/絶版)

(市来朋久=撮影)