夫より、妻の出身階層のほうが高い

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ある医師の妻は大妻女子大学卒ですが、世界保健機関に勤める父を持つ、グローバルな医者の家系でした。一方、医師自身は1億円バッターですが、その父親は町医者でした。このようにインタビュー調査でも、妻の出身階層のほうが高いという傾向がうかがえました。

お金持ちの奥さんには「品がある」「話がおもしろい」「知的」といった印象を受けます。夫は「仕事自慢」で終わってしまうことが多いのですが、妻は、リアルな台所事情まで話してくれます。

「節税のために、私は7つ会社を持っていて、その7つに資産を分散してるんですよ」「あそこは地価が上がってきています」と、いくら話してもおもしろいし、勉強にもなる。学歴だけでなく実際に知性とユーモアがある女性が多いのです。

つまり「玉の輿」説は否定され、富裕層同士が同じ経済階層と結婚して、さらに資産を増やしていくという結論が成り立つわけなんです。

家柄のいいお嬢様がお金持ちと結婚して専業主婦になるというパターンと、もう一方で目立つのは、40代ぐらいのキャリア妻です。

東大卒女性のOB会で、「さつき会」というのがあるのですが、東大卒で経済的に成功している男性は少なからず、結婚相手としてさつき会に属する女性に興味があるんです。

また、年収1億円以上の弁護士が興味を持つのは、外資系金融などに勤めていて、知的で、自分の知らない金融の世界について知ってる人。M&Aの案件などに妻からのアドバイスももらえていいと言うのです。