スマホで睡眠時間が削られ、朝起きられない

▼スマホの利用が、中学生の睡眠時間不足につながっている

公立中学生の場合、何時に寝ようと基本的に起床時刻は大差ありません。就寝時刻が遅くなれば、必然的に睡眠時間が削られます。平日の睡眠時間は、

・なし派:7.9h/ガラケー派:7.6h/スマホ派:7.4h

で、ガラケー派はなし派より18分短く、スマホ派はさらに12分短くなっています。男子の場合、ガラケー派はなし派と同じ睡眠時間を確保していますが、女子の場合、ガラケー派はスマホ派と同じ睡眠時間になってしまっています。

こんな「平均値」より問題は、短睡眠になってしまっている子どもたちの比率・人数です。平日の睡眠が6.5h以下の生徒の比率は、

・なし派:13%/ガラケー派:20%/スマホ派:27%

で、ケータイの有無で大差がつきます。女子の場合、これが顕著で、

・なし派:14%/ガラケー派:25%/スマホ派:29%

しかし男子の場合には、スマホ派だけが短睡眠気味との結果が出ています。

・なし派:12%/ガラケー派:14%/スマホ派:24%

この「短睡眠」は問題なのでしょうか? 大いに問題です。睡眠時間が短いほど、また、特に就寝時刻が遅いほど、訴える「不定愁訴」(起きられない、だるい、目が疲れる、疲れやすい、肩こり、立ちくらみ、イライラ、頭痛、腹痛、気が散る、頭が重い、など)の数が格段に多くなることがわかっています。

▼親や教師にできること。ルールと知識とガマンと

では、親や教師にできることはなんでしょうか。

A中のアンケートで、「ケータイやPCの使用ルール」について(子どもたちに)尋ねましたが、3分の2が「特にルールはない」でした。3年生だと8割近くが「ルールなし」。

ただ、3分の1の「ルールあり」家庭からは、実践されている、いろいろなルールが出てきました。

・メールは消さない、ゲームはしない、LINE禁止、動画は見ない
 といった厳しめのものから、
・使用時間と同じ時間だけ勉強する、宿題をしてからゲームや携帯をする、決められた時間内のみ、夜9時以降はLINEをしない
・ロックはかけない、月に一度親に携帯履歴を見せる
・充電器は親が管理、自分の部屋に持ち込まない、夜は親に預ける

といった枠を設けているものも多くありました。「いまさらルールなんて」と思わず、ぜひ、トライしましょう。成績が下がったとき、がチャンスかもしれません(笑)。 もちろん、一番良いのは「ケータイを持つ最初から」です。