福沢諭吉の教え「あらゆる社会の先導者たれ!」
さて「LEAP」に戻る。リーダーシップ&マネジメントにおけるプログラムの全体像は次のとおりである。
▽定義
期待される成果を達成する為に人々の積極的な協力と参加を引き出す力
▽狙い
(1)業績を上げる、(2)人を育てる
▽基本の3思想
(1)変化を機会として捉える、(2)予知して準備する、(3)WIN-WINの思想
▽基本の5機能
(1)計画化、(2)組織化、(3)指示、(4)調整、(5)統制
▽基本機能を満たす10のスキル
(1)創造性開発力、(2)計画力、(3)組織化力、(4)時間管理力、(5)権限委譲力、(6)統制力、(7)問題解決力、(8)コミュニケーション力、(9)動機づけ力、(10)リーダーシップ力
▽機能が発揮されている常態3つ
(1)常に危機感が存在している、(2)常にグループ・リーダーシップが発揮されている、(3)常に学習し続ける。
中野は自身の体験を踏まえ、前記のようにまとめた。言葉を交わせば、リーダー育成への情熱がほとばしる。
「学生、とくに体育会に属した人たちは、社会の先導者になって、世の中をよくしなさいということです。そりゃ、走りながら体験する、知識を得ることもある。でもある程度、体系的な知識を覚え、実行していくほうが早いと思うんです。学生時代に培わないといけない倫理道徳、秩序、規律というものもあるでしょう。そういう意味で、OBとか経験豊富な先輩の連中が、学生たちによく噛んで含めるように教えることが大事なんです」
慶應義塾の塾祖、福沢諭吉の言葉にはこうある。〈独立自尊の気概を持て。あらゆる社会の先導者たれ!〉
先導者とはすなわち、グレート・リーダーなのである。
(文中一部敬称略)