徐々に「対米衝突は不可避」という意識が高まる
それまで「日米衝突」は「いつか」起こるものであり、今日明日の差し迫った問題ではなかった。
ところが、三国同盟成立の前後から「ドイツと同盟を組んで枢軸側に加われば、イギリス、アメリカとの衝突は必至だ」と認識されるようになり、「対米衝突は不可避である」という意識が強くなっていく。
この段階で、軍令部と海軍省の横断的な組織である海軍国防政策委員会・第一委員会がつくられた。そこを中心に、対米戦の準備が進められていく。軍は「抑止力機能」としての組織だから、大勢としては戦争回避こそが任務である。したがって、基本的に「戦争はするべきでない」が常識であり、本当に「対米戦争をしなければならない」と思って動いたのは第一委員会などの一部の人間で、海軍の中ではそれほど多くはなかった。
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