たくさん食べたら翌日の朝食は食べない
私が男の貫禄を感じるのは、機能性に優れた筋肉の持ち主であり、決して無用な脂肪をでっぷり蓄えた人ではありません。
もちろん必要最低限の脂肪はあってよいですが、それ以上はぜい肉です。肥満の人は脳卒中・心臓病・糖尿病などの病気になり、寿命が短いことが知られています。しかしそれよりも、その体形をつくっている食生活を平気で許しているものの考え方が非常に危険だと思います。
甘い物に手を出す人は麻薬に手を出す人とある意味で共通しています。そんなことをすれば太り、体調が悪くなるのがわかっているのにやめられないからです。自分を大切に思っているとは考えられません。仕事や家族を大切に考えているなら、そんなことができるわけがありません。
体をリセットするには、食事と睡眠に気をつける必要があります。たくさん食べた翌日の朝昼は何も食べずに胃腸を休め、過剰に取りすぎた栄養、ぜい肉をエネルギー源として使っていく。疲れていたら2次会までお付き合いせず、1次会の途中で帰宅して10時までに寝ることです。
私たちは人付き合いを拒否することはできませんが、ツケは溜め込むことなく、翌日までに清算しリセットする習慣をつけましょう。ツケが膨れあがると回復は難しくなってしまいます。
ナグモクリニック総院長 南雲吉則
1955年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業後、慈恵医大学第一外科乳腺外来医長などを経て、乳房専門のナグモクリニックを開業。著書に『50歳を超えても30代に見える食べ方』など多数。
1955年生まれ。東京慈恵会医科大学卒業後、慈恵医大学第一外科乳腺外来医長などを経て、乳房専門のナグモクリニックを開業。著書に『50歳を超えても30代に見える食べ方』など多数。
(構成=宮内 健 撮影=的野弘路)