“刑務所に送ろうとした人たち”が許せない

日頃の発言から、「自分は偉大なリーダーである」と確信しているように見えるトランプ大統領にとって最も許せないのは、自分を起訴して刑務所に送ろうとした人たち(捜査関係者)であろう。トランプ氏は昨年の選挙戦中から、彼らに対して怒りを隠さず、支持者の集会で「復讐」を誓った。

そして就任後の3月14日、トランプ大統領は司法省に乗り込み、職員らを前に異例の演説を行った。

特別検察官を務めたジャック・スミス氏

トランプ氏は、「2020年の選挙は盗まれた」との虚偽の主張を繰り返しながら、「我々にこんなことをしたクズどもは、刑務所に行くべきだ」と述べ、「我々は悪党や腐敗勢力を追放する。この国に“正義の天秤”を取り戻す」と宣言した。それから、2020年の大統領選の結果を覆そうと共謀した容疑などで自分を起訴したジャック・スミス特別検察官を「完全に頭がイカれている。彼は法律違反者であり、刑務所に行くべきだ」と罵った(Politico、2025年3月14日)。