子の「出自を知る権利」がいかに重要か

たとえ育ての親のことが大好きでも、子どもは自分のルーツを知りたいと希求する。これは、子どもにとって重要な「出自を知る権利」なのだ。

「子どもはみんな、実の親のことを知りたいもの。なんで、育てられなかったのかを知りたいんですね。だから私は、私のもとを訪ねてきてくれた子には、当時の記憶や手元にあるものから『どうしても育てられないから、お母さんがあなたへの最後の愛情で、ゆりかごに預けに来たんだよ』ということを、しっかりと伝えるようにしています。出自を知ることは、自分の人生の土台にかかわること。命を守るのと同じくらい、この権利が守られるのは重要なことなんです」