しかし実態は、そう単純ではない。米ワシントン・ポスト紙元記者で現在はウォール・ストリート・ジャーナルで働くジョッシュ・ドージー記者はXの投稿で、ホワイトハウスの関係者によるとトランプ氏は会議で「頻繁に」このボウリングボールテストについて言及していたと明かしている。MSNBCは、このテストが実際には存在せず、日本の自動車規制の実態を全く反映していないと断言している。

事実確認を行ったニューヨーク・タイムズ紙によれば、日本の自動車規制は確かに米国とは異なるが、トランプ氏の描写するような奇妙なテストは存在しない。そればかりでなく同紙は、日本が米国車に対して関税を課していない一方、米国は日本車に2.5%の関税(第1次政権時代)を課していると指摘している。貿易の不均衡があるとすれば、それはアメリカが一方的に課している関税にあるというわけだ。

ドナルド・トランプ大統領と石破茂首相
石破首相と握手をするトランプ大統領(写真=The White House/PD-USGov-POTUS/Wikimedia Commons

日本の狭い道路ではアメリカ車は運転困難

関税だけを比較すれば有利なはずのアメリカ車が、なぜ日本人にそっぽを向かれるのか。敬遠される最大の理由は、単純に車のサイズが日本の道路事情に合わないことだ。