「産地に行くと、絶対に何かある」
生産者さんに会いに行く。これが僕のラーメンづくりの土台になっている。
産地に行くと、絶対に何かある。なかったことは一度もない。今思えば、あったような気になって帰ってくるときもあったとは思う。でも、生産者さんとお会いすることで、改めてその方々の気持ちが自分の中に入る。それでまたやり直すことができる。新たな気づきが生まれる。
小麦粉も同じだ。
北海道の江別で小麦畑を見たときに、なんて広大なのだろうと感激した。その際に生産者さんから言われたのは、「でも飯田さん、ここからあそこまで集めても1袋25kg分だよ」と。その労力や、生産者さんがされていることの重さは計り知れない。わからない。でも、偉大なことだなと感じて帰ってくる。
そうすると、食材をもっと大事に扱おうとする。香りが抜けない保存法を考える。
醤油屋さんのご苦労や、鶏屋さんのもっとおいしい鶏をつくりたいという気持ちを聞くだけで、絶対に雑には扱えない。すごく大事に使うようになる。これらだって調理の1つだ。このような積み重ねが、ラーメンを少しずつおいしくしていく。
「責任感」と「感謝」
一杯のラーメンは、生産者さん一人ひとりの想いの集合体だ。皆さんの想いが集まって僕の中に入ってきて、それが一杯のラーメンに結実する。集合体といっても、勝手にこっちが借りているだけだが。
しかし、何かに行き詰まる、ラーメンの味に不安になる、そんなときには、生産者さんを訪ねる。いろいろな方の顔を思い浮かべる。
僕は、この方々と一緒にやっているのだ、という安心感が僕を包んでくれる。がんばろうという責任感も出てくる。そして、皆さんへの感謝の気持ちが湧く。
この想いは、お客さまに絶対に通じると信じている。これが飯田商店のラーメンだ。
