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130円で500キロメートルの旅

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制度を利用したモデルケース

ゴールデンウイークは鉄道旅行を目一杯楽しんではいかがだろうか。

突然だが、ここで質問。東京駅から1都6県を電車で移動した場合、最低いくら必要か。

答えは、なんと初乗り運賃の130円のみ。鉄道ファンの間では有名な話となったが、東京、大阪、福岡、新潟の4都市圏では、「決められた区間内を普通乗車券で1日のうちに利用する場合、もっとも安い経路の運賃を適用する」という特例がJRにはある。つまり、目的地へ行くのに、どんなに遠回りしても料金は同じということだ。ただし、改札を出たり、同じ経路を2回通ったりしてはいけない。このルールを守り、できるだけ長い距離を移動するのが「130円乗車」の醍醐味である。その切符で別途料金さえ支払えば特急にも乗れるし、グリーン車にも乗れる。

早朝からの出発で、500キロメートル以上は旅をすることができる。家族4人で数百円程度(大人130円、子ども60円)の運賃が魅力だが、家族が鉄道によほどの理解をしていないと、鉄道好きのお父さん以外の家族が完全にしらけきる場面が容易に想像できる。

「鉄道の路線図を子どもに見せて、経路を考えさせたりもしましたが、やはり実行はしませんでした。実際に私がやったのは、エキナカの利用です。JRの駅構内には、本屋や無印良品やユニクロ、そしてレストランがあります。買い物をしつつ、レストランで友人とご飯を食べるのです。帰りはルールに沿って隣の駅で降りれば130円です。かなりの安上がりになります」(国分寺在住会社員)

なるほど。その手があったか。