都心の不動産価格が高止まりしている。主役になっているのはタワーマンション。東京23区の新築分譲マンションの平均価格は1億円超えの状態が続く。今や普通のサラリーマンに買えなくなってしまったタワマンは、一体いつから、どのように日本の「勝ち組」の象徴になったのか――。
桜田通りから見た麻布台ヒルズ
写真=iStock.com/Iuliia Leonteva
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東京の不動産だけが突出して高くなっている

【西田】今回のテーマは「タワマン」です。近年、東京23区の新築マンションの価格が高騰していますね。

【安田】2023年における平均価格が1億円を超えたことが話題にもなりました。この数字は統計を開始してから初めてのことだそうですよ。