上皇后の『歌集 ゆふすげ』のこまやかさ
本書の表紙には、上皇后と親交が深かった故・安野光雅氏の「ゆふすげ」の絵が使われている。それは帯にも使われているのだが、カバーを外さないと本体の絵は見られない。口絵は、表がゆうすげに囲まれた上皇夫妻の写真で、裏は御所に咲くゆうすげの写真である。
ゆうすげは、黄菅とも呼ばれ、ユリ科ワスレグサ属の多年草である。レモン色の花びらを特徴とするが、夕方に開花し、翌朝にしぼむため、この名がつけられている。
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