若者はジェノサイドも約束が守れない人も嫌い

【竹田】よく専門家がテレビで「なぜ若者たちがバイデンから離れたのだろう」と分析していましたが、その問いへの答えは「若者はジェノサイドも約束が守れない人も嫌いなんだよ、以上」です。せっかく頑張って大統領になったのに、バイデンは「ジェノサイド・ジョー」というあだ名をつけられました。日本では「これが大統領選にどう影響しますか」ばかり聞かれましたが、正直、もはやそういう段階じゃないんだけど、という感じでした。

「ジェノサイド・ジョー」というあだ名をつけられたバイデン元大統領
「ジェノサイド・ジョー」というあだ名をつけられたバイデン元大統領(写真=Adam Schultz/ホワイトハウス/PD-USGov-POTUS/Wikimedia Commons

【三牧】「大統領選に影響しないとしたら、どんな虐殺が起きていても、それに対する抗議が強まっていても関心を持たないんですか」と逆に問いたくなってしまいますよね。選挙の結果を左右することでなくとも、大事なことはたくさんある。相変わらずガザでは虐殺が続いているのに、日本メディアまでガザへの関心が低下しているように思えるのは、そのあたりも関係しているのかもしれません。

バイデンが人道に基づいた政治をしていたならば

【三牧】確かに2024年の大統領選において、Z世代を含め、有権者の主要な関心は経済政策や移民対策であって、ガザ情勢ではなかった。しかし、アメリカの有権者が、ガザには関心がないというわけでもない。YouGovとAmericans for Justice in Palestine Actionが2024年5月に接戦5州(アリゾナ、ミシガン、ペンシルベニア、ウィスコンシン、ミネソタ)の有権者を対象に行った世論調査で、有権者の5人に1人が、ガザ対応を理由に当時は再選を目指していたバイデンに投票する可能性が低くなったと回答しました。