リハビリの戦友Mさんとの出会い

Mさんは当時50代後半だった。自宅で倒れて2日間誰にも気づかれずにいたが、たまたま訪ねて来た友人に助けてもらい一命をとりとめた。私より2カ月前にこの病院に来てリハビリに励まれていた。

Mさんは青山にある店で料理の仕事をしていたが、病院で意識が戻った時はすでに1週間経っていて、倒れたことを店には連絡できなかったそうだ。この回復期の病院に転院して来た時は、手も足も動かなくて寝たきりだったが、凄い量のリハビリをこなされたらしい。私が入った時はもう杖なしで歩かれていて、「リハビリ次第でここまで……!」と妻と共に目標にした人だった。