心が落ち着いた茶室への露路

Kさんの会社がある南青山のビルは、一見すると要塞のような印象を与えます。

10階建ての無機質なガラスとコンクリートの外壁は、周囲の街並みとは一線を画し、威圧的な存在感を放っています。窓は小さく、深い陰影をつくり出し、内部を覗き見ることを拒んでいるかのようです。

しかし、内部に一歩足を踏み入れると、その印象は一変します。吹き抜けを中心とした回廊が広がり、スペインのヴィラのように明るく、京都の町屋のような心地よい風通しを感じさせます。投資会社が入居しているとは思えないほどで、まるで自宅にいるかのようにくつろげる空間が広がっています。