橋本環奈も迷っているのでは

ヒロインがギャルと聞いていたのに、始まりはギャルではない。ヒロイン・米田結(橋本環奈)はむしろギャルを毛嫌いし、書道部に入って平穏な高校生活を送りたいと願う女の子。ところが、ギャルたちに誘われるうちになびく。その割に、別の高校の野球部男子・翔也(佐野勇斗)といい仲になり、弁当作ってあげたりもしつつ、家業の農家の手伝いもして、ギャル活動時間は極めて少ない。しかも「ギャルになる」と言ったり、「ギャルやめる」と言ったりで、腰を据えない感じが中途半端に見えた。

困っている人を見過ごせない性質を「米田家の呪い」というが、呪いと言っちゃう時点で既に偽善臭が漂う。思春期の娘が親に気を遣うのも、逆に心配である。天真爛漫でも豪放磊落でもなく、八方美人に見えてしまうのだ。そうかと思えば、栄養士の専門学校では「彼氏のために栄養士を目指す」と自己紹介しちゃう、残念な感じはいったい何なのか。

ものすごく足りない子に見える場面と聖人君子に見える場面があったり、ボヤッとして何の感情も見えない場面と、急激に怒りや涙があふれ出す場面の温度差もあって、なかなか一体化しない印象。