自分が主体的に選択したと錯覚する理由
人類の行動心理学に基づいてマーケティング理論を語った書籍は、これまでにもあまたある。この本に紹介された消費者の行動心理も、決して目新しいセオリーとは思わない。
だが、選挙法制の空隙をついたネット戦略を練り上げたり、そんな完成度もなく、ただおちゃらけて制度不備を嘲笑ったりする輩が跋扈し、政治家本人や政策などを度外視した投票行動が導かれた昨年をあらためて振り返ると、これほどにウェブマーケティングが世界を動かすとして真剣に議論されたことも、今までなかったのではないか。
サービスが飽和し、消費行動自体が飽和し、マーケティングセオリーすらすっかり飽和して「悪貨が良貨を駆逐」したこの時代に、我々の手元にある科学的なセオリーを今度はどう「よく」応用するか、時代に合わせてアップデートした点がこの本への“絶賛の嵐”の理由だろう。
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