国内企業が二の足を踏む中、黒船来襲
法律上のククリは、くだんの「特例特定小型原動機付自転車」だ。電動キックボードと同じ。
だが、国内のシェア電動キック会社も「さすがにこれは」と現在、二の足を踏んでいる。だって、これ、どう見ても電動スクーターでしかないんだから。
あのLUUPですら、座席・カゴ付きの「電動シートボード」を導入すると2024年6月に発表したが、今年夏以降に延期したのだ。
時速20キロ制限(車道)があるとはいえ、スピード感も電動スクーター。で、無免許OK。こんなものに何も知らない外国人が乗ってデタラメに走ってる(今回、私が目撃した例)。私は開いた口が塞がらないんだが、外資のLime社は「別にいいんじゃん?」とバンバン営業を拡大してる。
ただし、私もいろんな国で見てきたが、このLime(電動キックも電動スクーターも)はあらゆる国で嫌われていて、現在パージされ中だ。パリでも、マドリードでも、シンガポールでも禁止か制限となった。なぜかというと簡単。事故が多いからだ。
「バカでも答えられる」道交法クイズ
事情はどの国でも同じだが、日本で特に決定的にヤバいと思われるのは、道交法を知らなくても、標識の区別がつかなくても、16歳以上であれば誰でも乗れることだ。
ためしに私も借りてみた。
手続きとしては、スマホでQRコード読み取って、道交法クイズに答えるだけ。2択だから、なんの知識がなくてもある程度の点数が取れる。クイズ内容はこんな感じ。
「少しの酒なら飲んでも乗っていい、YESかNOか?」「NO!」「正解ー♪」
イラスト付きだから日本語が分からなくても解けるだろう。これを10回繰り返したら開錠だ。免許の提示も不要。学生証などで16歳以上であることが分かればいいという。利用料はスマホ払いで、これまた便利で手軽。掛け値なしに「バカでも乗れる」。ここがスゴい。