米、ポケカ、特売品…1人で「こっそり2個以上」は罪に問えるか

限定品や特売品、品薄状態の商品などを買うときに「おひとり様1点限り」と注意書きがされていることがあります。店は「より多くのお客様に買ってほしい」と考えているのでしょう。「それは店側のエゴだ! たくさん買っても咎められるものではないだろう」と思うかもしれません。法律的に、店は購入個数に制限をかけてよいのでしょうか。

スーパーマーケットの通路
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結論から言うと、問題ありません。民法521条には、民間事業者は法の範囲内で自由に契約内容を決められるという「契約自由の原則」が明記されています。誰に何を何個売るかは、店が決めてよいということです。「おひとり様1点限り」という売り方は全く問題なく、「早いもの勝ちだからどんどん買ってね」と売るのも自由だし、「人気商品だから多くの人にいきわたってほしい」と制限をかけて売るのも自由なのです。