「花嫁修業はしたくない」と美大へ進学

当時のおしゃれの最先端は、日本橋に隣接する銀座。多感な10代を時代の最先端の空気の中で過ごす。海外のファッション誌を眺めながら、米軍の放出品が並ぶ上野のアメ横へ出かけてはおしゃれを楽しんでいた。

高校を卒業すると、女子美術大学図案科へ進学。女性の大学進学はまだまだ珍しい時代だったが、高校卒業後は花嫁修業をしてお嫁に行くという感覚はなかった。「美大に進学したのは、花嫁修業も結婚も嫌だったからなのよ」と川邉さん。

大学卒業後、23歳で幼馴染の男性と結婚。義母が美容家だったことが、川邉さんのその後の人生を大きく変えていく。ある日、義母から誘われ、23歳で渡欧。フランスとイタリアに1カ月半ほど滞在し、フランスではマキアージュスクールにも通いメイクアップのライセンスを取得した。