同調圧力に負けない二礼四拍手一礼の神社
現在においてほとんどの神社が「二拝二拍手一拝」の作法を薦めています。
ただし例外があります。
出雲大社(島根)、宇佐神宮(大分)、彌彦神社(新潟)は「二拝二拍手一拝」ではなく「二礼四拍手一礼」を作法としています。
出雲大社のサイトにはその理由を以下のように記述しています。
一般的には「2礼2拍手1礼」ですが、出雲大社の正式な参拝作法は「2礼4拍手1礼」となります。ご本殿以外のご社殿をお参りの際にも、この作法にてご参拝下さい。
4拍手をする理由ですが、当社で最も大きな祭典は5月14日の例祭(勅祭)で、この時には8拍手をいたします。数字の「8」は古くより無限の数を意味する数字で、8拍手は神様に対し限りない拍手をもってお讃えする作法です。
ただし、8拍手は年に1度の例祭(勅祭)の時のみの作法としています。平素、日常的には半分の4拍手で神様をお讃えする4拍手の作法としていますが、お祈りお讃えするお心に差はありません。
(出雲大社のサイトより引用)
宇佐神宮や彌彦神社のサイトでは、理由は不明だが代々神職が伝えてきたものであるとしています。ほとんどの神社が「二拝二拍手一拝」としているところを、同調圧力に負けずに、伝わってきた作法を通しているところが個人的には好きです。
もちろん、これらの神社では、「二礼四拍手一礼」をします。
本殿だけでなく、摂社・末社も要チェック
ご本殿の参拝が終わったら、できれば境内にある摂社・末社なども参拝したいところです。
摂社・末社とは、ご本殿以外にある小さな社のことです。参拝者のほとんどは本殿の参拝だけで済ませますが、摂社・末社まで参拝する方が隅から隅までじっくり神社を楽しめるからです。大きな神社には数多くの摂社・末社があります。そこまで大きな神社でなくても、同じ境内に稲荷神社はあることが多いです。
摂社と末社の違いはあいまいなことも多いですが、摂社は、御祭神と関係のある神や地主神など、特別な由緒がある社で、それ以外を末社と呼ぶようです。
境内だけでなく敷地外に摂社・末社がある場合もあります。
ちなみに伊勢神宮は、正宮(内宮・外宮)2社、別宮14社、摂社43社、末社24社、所管社42社の125社の総称とのことです。別宮もすべて素晴らしいので、余力があればぜひ参拝してください。