義務感で参加していた「飲み会の二次会」をやめる

もうひとつは、「どこまで付き合いに乗るかを線引きする」ということです。

田中渓『億までの人 億からの人 ゴールドマン・サックス勤続17年の投資家が明かす「兆人」のマインド』(徳間書店)
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僕自身は「飲みに行っても一次会で帰る」と決めていますが、このルールを自分のなかで決める前は、誘われれば何次会まででも参加していました。最後まで残るのがマナーであり、美徳だとすら思っていました。

20代はそれもありだったかもしれません。どんなときでも必ず付き合うことで得られる信頼、人脈があることも否定はしません。ですが、飲みに行くたびに壊れたレコードのように、結局いつものメンバーでいつも同じ話をするだけのルーティン飲みは、それが一時的に楽しかった、という感情以外に有意義だったと感じられなければ時間とお金と体力を無駄に使っているだけのイベントです。

そこで、一次会で帰るようにしたところ、そのことで責められることもなければ、失うものも何ひとつありませんでした。

そもそも僕の場合、どんなに遅くまで飲んでいたとしても朝は3時45分に起床すると決めているので、一次会だけで帰宅するほうが翌朝も体が楽、ということもあります。

とにかく今まで二次会以降の付き合いに費やしてきた時間をすべて自分のために使えることになったのは、大きな収穫でした。「時間がない」をやめるなら、何かひとつ時間を捻出するための決めごとをつくるのもいいかもしれません。

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