「息子のため」という思いはあるのだが…
確かに、Jさんとしては妻から説教をしてほしいと頼まれ、父親としても息子のためにと思って時間を費やし、懸命に話をして諭そうとするのは理解できなくもない。しかし、それが目の前の息子にどう映っているか、また息子は自分の言わんとすることを理解しているかということを抜きにして自分勝手なコミュニケーションとなっている。
そこには相互にわかり合えるという感覚や相手の気持ちが伝わるといった感情は乏しく、結果的には子どもには苦痛以外の何ものでもない体験となってしまう。Jさんは四字熟語をよく知っており、この文脈でそれを使うと相手によく伝わると思っているかもしれないが、四字熟語を知らない者にとっては、外国語を話されているかのように思うに違いない。
このJさんの息子の立場になると、その場から逃げ出すこともできず、かといって聞いているふりをしないと延々に話が続き、より一層の苦痛を背負う窮地に追い込まれる。ここまでひどくはないものの、入学式や卒業式などの行事で、校長先生やPTA会長などが壇上で長々と挨拶をし、子ども心に嫌気がさした経験はないだろうか。
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