ロシア軍侵攻による強奪、飢餓、侮辱
8歳の頃、父から刀のようなナイフをつくってもらった。熊や野犬の住む山に入るには必需品だ。自分の身を守りながら、食糧の魚を釣りに行くのだ。ヒヤッとしたことも何度もあったが、地面に残った熊の足跡や草木の切り口の露を見て、いつここを動物が通ったかを見極めたとか。
13歳の時に終戦を迎え、さらに厳しい生活が一家を襲った。ロシア軍が海岸沿いの町、真岡へ艦砲射撃を始めて攻めて来たのだ。強奪、飢餓、侮辱……。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能
