相手のニーズに合わせて情報を出していく

大切なのは、相手の関心や懸念に応じて、必要な情報を適切に提供することです。

鶴野充茂『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)
鶴野充茂『上手に「説明できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)

すべての可能性や例外を一度に列挙するのではなく、相手のニーズに合わせて情報を出していくのです。

ビジネスの場面でも同じことが言えます。

新製品のプレゼンで、考えられるすべての欠点や条件を列挙するのではなく、製品の主な特徴と利点を明確に伝え、そのうえで「具体的に気になる点はありますか?」と質問することで、より効果的なコミュニケーションが可能になります。

あなたが要点だと思うポイントすべてが、相手にとって重要な情報であるかどうかはわかりません。できるだけ早く、相手の気にするポイント、相手にとっての要点にたどりつく流れを意識することです。

説明上手な人はまず中心的なメッセージを伝え、その後相手の懸念や関心ごとに焦点を当てた説明をする
【関連記事】
【第1回】何かと「大谷翔平のような」とたとえるのは三流の行為…そのとき一流が例に挙げる"鉄板事例"の共通項
99%の営業マンはこれができていない…一流が必ず会話の冒頭に付ける"相手への声かけフレーズ"
「お世話になっています」よりずっと効果的…「センスのいい人」が書いているメールの挨拶文
職場に増殖「文章を読めない人」が仕事効率を急落させる…「資料を読み上げる」が常態化した呆れた会議の実態
「急ぎでお願いします」よりも好印象…仕事を頼むのがうまい人が"曖昧ワード"の代わりに使っている言葉