年齢や職場でのポジションが変われば、学び方も変わる。自身でキャリアを切り拓いてきた3人に、行動につながる学習の秘訣を聞く。

仕事で使える英語を学ぶ

曽山哲人私は上智大学文学部の英文科出身である。「英語はペラペラでしょう」とよくいわれるが、留学経験もないので話せるというレベルからはほど遠く、肩身が狭い思いをしてきた。そのコンプレックスを解消するため、本格的に勉強しようと思い立ったのは2007年のこと。当時の役職は人事本部長。わが社のグローバル展開も視野に入っており、英語に自信をつけておくことは意味があると考えた。

サイバーエージェント 取締役人事本部長 曽山哲人氏

それまでも英会話スクールの門を何校も叩いていたが、いずれも挫折していた。原因は目標の曖昧さにあった。それを反省し、「TOEIC850点」という具体的な目標を立てた(大学時代のスコアは690点)。勉強の手段はやはり英会話スクールだったが、今度は「3カ月でTOEICのスコアを200点上げる」というコースがあるところを選んだ。これが正解だった。