新NISA口座で圧倒的に多く買われているのが、通称「オルカン」(eMAXIS Slim 全世界株式)をはじめとした外貨建て投資信託でした。財務省が月1回発表している「投資家部門別対外証券投資」によると、投資信託部門の買付額が、今年前半だけで6兆円を超えています。このままいけば、年間12兆~13兆円に達する勢いです。

一般の人にはこれがどれほどのものか、ピンとこないかもしれません。同部門の買付額は去年1年間で約4.5兆円でした。去年の買付額でもかなり多いと話題になったほどで、過去10年間の平均買付額は約3.5兆円でした。明らかに新NISAスタートの影響があり、東京外為市場に“新しい円の売り手”が誕生したに等しいインパクトです。